肝細胞癌の画像診断

肝細胞癌の画像診断はMRI検査が最も優れていると言われています。MRI検査では多種類の画像を撮影します。T1強調像、T2強調像、拡散強調臓(DWI)、などの他、造影剤EOBを注射して行うダイナミックMRI検査(DMRと呼ばれます)があります。7回以上の撮影の撮影を繰り返しますが、検査時間は30分から40分程度です。このようにして肝細胞癌に特異的な所見が得られ、良性腫瘍との区別を正確に行っています。造影剤注射後の早期相の腫瘍濃染が肝細胞癌に特異的な所見です。肝血管腫や転移性肝癌では遅延性に腫瘍周辺部の濃染が見られます。
ダイナミックCT検査(DCT)もMRI検査に劣らず、高精度の検査です。DCT検査でも造影剤注入により、特異的所見が得られます。MRI検査が出来ない場合にはダイナミックCT検査が用いられます。肝細胞癌に特異的な腫瘍マーカーはPIVKA2とAFPです。DMRやDCT検査や腫瘍マーカーは肝細胞癌の診断や治療後の経過観察に併用してもちいます。

肝細胞癌のダイナミックMRI画像

1

造影前

2

動脈相

3

遅延相

肝細胞癌のダイナミックCT 画像

1

造影前

2

動脈相

3

遅延相

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