胃癌の診断:上部消化管透視検査とCT検査

胃透視検査でも早期胃癌は見つけられる

癌の深部浸潤と遠隔転移はCTで

胃癌の診断は胃カメラ・・・と最近は決まり文句のように言われていますが、検診では胃カメラを圧倒する数の上部消化管透視検査が実施されています。早期胃癌や胃癌の粘膜病変に対する診断精度は胃カメラにはおよびませんが、上部消化管透視検査でも左の症例のように早期胃癌の発見は可能です。上部消化管透視検査は現在でも有意義な検診方法として利用されています。

一方、CT検査は主に胃癌の肝転移、リンパ節転移、肺転移など癌の広がりを診断するのに適しています。胃に近接する膵臓や肝臓、リンパ節や副腎などにできた腫瘍との鑑別にもCT検査は役立ちます。

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68歳 男性 
早期胃癌 隆起性病変 上部消化管透視検査 H ピロリ感染陰性 食思不振

59才男性

59歳 男性 
胃癌 CT検査
腹腔動脈根部リンパ節転移と胃壁の肥厚

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